Polymorphic Reality ー なめらかにつながる間主観的なメタバースへ向けて
例えば、「PC画面」という窓を通じてZoomをする
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この絵好きblu3mo.icon*2
スマホやコンピューターが身近な現代であれば、容易に色々な例が想像できると思う
「携帯電話」という窓を通じて人と話す
「Google Docs」という窓を通じて人と共同作業ができる
「Slack」という窓を通じて人とチャットできる
「ゲーム画面」という窓を通じて人と一緒に遊ぶことができる
「VRヘッドセット」という窓を通じてバーチャル空間で人と会える
窓のテクノロジーを介した他人とのつながりは、技術や工夫次第で新しいコミュニケーションの形が作れるのでおもろいblu3mo.icon*2
そして、窓のテクノロジーを経由して人とつながる時、そこには共有する世界がある ネットワーク上で人々が現実世界のように交流を持ったり社会的な営みを行ったりする場であることを、物理的な空間に例えた言葉。Wikipedia 電話であれば、音声空間
Google Docsなら、共有ドキュメント
Slackであれば、チャンネルやワークスペース
Zoomであれば、ミーティングルーム
Forniteであればゲームの3D世界
このページで考えたいのは、「共有する世界はどうあるべきか」という問い
「他者とどうつながるのか」「他者とどうコミュニケーションを取るのか」という問いでもある
電話 → Zoom → "メタバース"のように「窓のテクノロジー」は進化していて、「共有世界」はどんどん広がっている 電話では音声しか共有できなかった
しかし、Zoomでは映像も共有できて、メタバースでは空間まで共有できる
このままVRデバイスがどんどん進化して、触覚、嗅覚、味覚など様々な要素を共有できるようになれば、現実空間と違わない体験のVRが作れるかもしれない 窓の先の、「共有世界」がどんどん広くなっている
ただ、「共有世界」を広げる方向に本当に望ましい未来がある?
これは、客観世界/universeのあり方に囚われた世界の捉え方では、と言いたい 「メタバース」に大量に投資して、現実さながらのVR空間を作ったところで、それは「現実」と人との関わり方が変わっていないのでは
基本的に他者と世界を「共有する」or「共有しない」の二元論が前提になっている
「現実を全て共有する」のではなく「現実の一部を共有しつつ、細部は人それぞれ違う体験をする」みたいな感じ
i.e. 「現実共有の程度」を高める手段だけでなく、共有度を高めたり低めたりする方法を考えるべきでは
完全に共有する or 全く共有しない の二元論から脱却し、より連続的なspectrumとして捉えたい https://kakeru.app/72a106479e85e7ba7f79df2a48d7c7d9 https://i.kakeru.app/72a106479e85e7ba7f79df2a48d7c7d9.svg
今までは、左のように、「完全に共有」or「全く共有しない」な二元論の世界
このページで言いたいのが、右のような世界観
このことを「主観的現実のなめらかな共有」とも呼べそう
具体的には、食事とか会話内容とか空間とか時間とかでこういう事が言えそう
📦「空間」のなめらかな共有
「空間」のなめらかな共有は、一般的にMRと言わる概念に近いと思う 以下の「MR」の図は、「バーチャル空間」と「物理空間」のなめらかな共有を表している
https://gyazo.com/5fee2500312806d6550d47fd17058db9
この考え方を拡張して、「バーチャル空間A」と「バーチャル空間B」のなめらかな共有も考えられる
例えば、あるVR空間の部屋がAさんには和室に見えていて、Bさんには洋室に見えている
ある物体が、Aさんにはお茶碗が見えているが、Bさんにはティーカップに見えている
みたいな
@_abi_: controlnet's MLSD model is very good at generating interior decor variations! my living room in different styles: https://pbs.twimg.com/media/FpGCNVLaAAQ7DNQ.pnghttps://pbs.twimg.com/media/FpGCNVHaEAACqDk.pnghttps://pbs.twimg.com/media/FpGCNVKacA8YQ8D.pnghttps://pbs.twimg.com/media/FpGCNVJaIAAFiKI.png
@needle: それをVRChat的なオンライン3D空間でやって、ポリゴンや棒人間は共通だけどAI装飾はユーザーそれぞれに任せるとしたら、「同じ空間に複数人のプレイヤーがいるんだけど、Aさんには中世ファンタジー世界に見えていて、Bさんには宇宙SFに見えている」なんて状態さえあり得るぞ!現実は一つじゃない! こういうイメージblu3mo.icon
🍛「食事体験」のなめらかな共有
シチュエーション
「ご飯が食べれるメタバース」があったとして、Aさんはピザを食べたいけどBさんは中華が食べたいとする
AさんとBさんは二人でご飯に行きたい
このとき、
Aさんの目には「二人でピザをシェアしている」ように見えて、Bさんの目には「二人で中華をシェアしている」ように見えれば、二人ともハッピー
二人は「食べているもの」という現実の要素を共有していない
けど、二人とも「二人でご飯をシェアする」という体験は共有している
これは、Ukemochiの延長線上にありそうだなと思っているblu3mo.icon 💬「会話内容」のなめらかな共有
シチュエーション
二人で会話しているとする
AさんはXという形容詞をよく使いがちだけど、Bさんはその表現が苦手だっただったとする
このとき、
Aさんが発したXという言葉を、Bさんに届く前にフィルターしたり置き換えたりできれば、二人ともハッピー
チャットなりZoomなりでそういう事が実装出来ると思う
⏰「時間」のなめらかな共有
より複雑になるけど、この具体例が今の自分の一番の推しblu3mo.icon*3
今のほとんどのコミュニケーションは、「同期 = 完全に時間を共有」「非同期 = 全く時間を共有しない」の二元論
その間の連続的なspectrumをいろいろ模索できると思っている
バーチャル時間の探究の関連ページにいろいろ書いてあるblu3mo.iconblu3mo.icon*2 何か抽象的なレイヤーで一部を共有しつつ、全ては共有しないという世界観
その上で、どんなことにおいて合意形成できるかに興味があるblu3mo.icon*2
誰かと全ての現実を共有していなくても、大事なことで合意できれば、その上に共有体験を積み上げることができる
絶対的真実の共有を諦めて、ゆるやか/間主観的に現実を共有することを前提にして、その上で合意形成の方法を考えるアプローチに興味があるなと思った
A. 定義次第ではあると思うけど、僕は「なめらかな共有」ができない世界よりはできる世界の方が「良い」と思っている
「現実共有の程度」の制御の自由度が低い世界:
強く共有する or 全く共有しない の二択/二元論
「現実共有の程度」の制御の自由度が高い世界:
なめらかに共有の程度を制御し、共有したい部分のみを共有する世界
これは、「人間同士がより繋がりたいように繋がれる」世界だと思う
結果的に人同士の繋がりも増えるのでは?(それは別に目的ではないけど)
倫理の議論をするならもっと具体的なレイヤーで話した方が良い気はする おまけ
自己の主観世界がまず合って、他者とのコミュニケーションで間主観的世界が生まれる、みたいな
これらの概念、窓のテクノロジーが広がった世界において応用があるのかもと思っている 客観世界を前提とせず、現象/主観的体験を考える世界 カントもハイデガーもVRを知らなかったと思うので、今だから考えられる事があったりしそう
まだ全然この辺りを追えていないが、勉強すると色々繋がりが見えてきそうだな〜と思っている
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以下メモ
説明の流れを改めて検討する
「窓」というメタファー
技術が進んで、「窓」を通じて人と関わる事が増えているよね、と
窓を通じて、共有されたデジタル世界を覗いている
(こうかけば、間主観性の話をメタファーで説明できるblu3mo.icon)
Google DocsもSlackもZoomも電話も、全部これじゃんと言う
この傾向はどんどん進んでいて、その先VRとかBCIとかメタバースとかあるよね、と
この、人が世界と関わる「窓」としてのコンピューターに自分はとても可能性を感じているblu3mo.icon
(ここでちょっと自分の話をしつつ、希望の話を示す)
「世界」のエンジニアリングが出来る
ただ、「共有世界」といいつつ全部を共有する必要はないんじゃない?という指摘
というか全部共有したところでそれは現実と同じやん、と
どういうこと?と思うので、具体例を出す(SF)
食事の例
言語の例
場所(空間)
時間
同期
これが出来た世界がどんな感じになるかというと、
なめらかに人々が現実を共有する世界
まとめ
窓が
ただ、人がなめらかに繋がれる世界、そういう未来こそがユートピアでは?
雑にそれっぽいことをいうなら、
おまけパートでややこしい話をする
客観世界の物ではなく、現象=体験を考える世界
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